中畑和夫
いきなり普通の名前をフルネームで言われても...って感じですが、逆にこれだけでわかっちゃう人はけっこうフリークな人ではないでしょうか。
そう、あの『北の国から』で(おそらく)ダントツの人気を誇るであろう「中畑木材工業の社長」です。
五郎さんの無二の親友で、純や蛍にも我が子のように接し、色んな面で黒岩家をしっかり支える頼れるおじさん。もう、大好きです。
面倒見がよくて世話好き、お人好し。人情に厚くて涙もろい。もう、典型的ないい人。ある意味「ずるい」キャラクターと言えるかもですね。
劇中で、五郎さんはいろんなことを中畑のおじさんに相談します。中畑のおじさんは、決して素敵なアドバイスを口にしたりはしません。むしろ寡黙に、五郎さんの言葉をじっと聞くだけです。ひとしきり話を聞き終わったら、まずニコッとはにかむように微笑んで、「ゴロさんもたいへんだなぁ」なんてしわがれ声でぼそっとつぶやく...実際にそんなシーンがあったわけではありませんが、なんかそんなイメージなんですよね。
まさに、河島英五の『時代おくれ』の人、そのままです。
昔の友には やさしくて
変わらぬ友と信じ込み
あれこれ仕事もあるくせに
自分のことは後にする
(河島英五『時代おくれ』より)
そんな中畑のおじさんの一番好きなシーンは、やはり五郎さんに自分の奥さんのガンの話を打ち明ける、あの名シーンです。素晴らしすぎます。もう、思い出しただけで涙が...。